“Uchiwa” and ”Sensu”: Japanese Fans
日本の視線
日本の代表的な扇子である団扇や扇子は一年中使えますが、特によく見かけるのは夏です。 涼しい風を生み出すだけでなく、盆踊りや花火大会、夏祭りなどの着物や浴衣のおしゃれ小物としても活躍します。 扇子は日本土産の定番として特に海外旅行者に人気です。 最近では携帯用の小型扇風機を手に通勤する人も見かけられます。
平らな扇子(日本語では団扇として知られる)は、周王朝(紀元前 1046 年~紀元前 256 年)の時代から中国で使用されてきました。 それらは中国から日本に導入され、古墳時代(約 300 ~ 710 年)の遺跡で発見されています。 身分の高い人は顔を隠すために、また、悪霊や虫よけのために、団扇を使っていたと言われています。 奈良の東大寺境内にある正倉院宝物館と京都の広隆寺の遺物からも、団扇が奈良時代(710年〜794年)と平安時代(794年〜1185年)に宮廷や貴族によって使用されていたことが示唆されている。
団扇を振る女性。 (©ピクスタ)
12 世紀の絵巻物『病気と奇形』には、中国の扇棕櫚の葉で作られた団扇を持った下級武士が描かれています。 当時の扇子は丸いものが多く、「丸い」と「扇」を組み合わせた「団扇」という呼び名が定着しました。 激動の戦国時代(1467年~1568年)、戦争の合図には軍配と呼ばれる革や鉄で作られた軍団扇が使われていました。
江戸時代(1603年~1868年)以降、竹の枠に紙を張り、絵を描いた扇子が一般的になりました。 精巧な錦絵や歌舞伎俳優の絵が使用されました。 この時期に制作された浮世絵には、夕涼みの中で団扇を手に持つ女性の姿が描かれています。 団扇は日常生活に欠かせないものとなりました。 紙の代わりに絹が使用されることもありました。 紙に柿渋を塗って耐久性を高めた渋団扇は、庶民の火起こしに使われていました。 現在でも、焼き鳥や鰻を焼いたり、寿司飯を冷ますために団扇が使われることがあります。
火を起こすために使われる団扇。 (©ピクスタ)
日本三大団扇は京団扇、丸亀団扇、房州団扇と言われています。 京都で作られることから名づけられた「京うちわ」は、扇面に放射状に広がる細い骨と、別途に作られた柄を取り付けるのが特徴です。 丸亀うちわは、香川県丸亀市で作られることからその名がつき、愛媛県の竹、高知県の紙、徳島県の糊を使用しており、材料はすべて四国4県から調達されています。 使用する竹は男竹(真竹)と呼ばれるもので、太い一本の杖を切り出し、上部を平らに割って柄と扇の骨を作ります。 千葉県南房総地方の房州うちわは、女竹の細い枝を使って作られており、丸みのある形をしています。
Kyō-uchiwa
A marugame-uchiwa. (Courtesy Marugame Tourist Association)
房州うちわ。 (提供:南房総フォトバンク)
現代の団扇は布やプラスチックなどさまざまな素材で作られています。 最近ではコンサートの応援やスポーツ観戦の際に使う人もいるかもしれません。 企業が販売促進のために配布することもあります。
扇子は平安時代初期、9世紀頃に日本で誕生し、扇(おうぎ)として知られ、折りたたんで持ち運びが簡単なタイプの扇子でした。 当初は宮廷の男性が礼儀作法をメモするために紙の代わりに使用していました。 徐々に、これらの扇はよりカラフルになり、絵が追加されました。 宮廷の女性たちもそれを使用し始め、より装飾的なアクセサリーとして扱われるようになりました。 人々は絵を描いたり和歌を詠んだりして芸術として鑑賞したり、また神や仏に奉納したりしました。 扇は、10世紀後半に書かれた『枕草子』や『源氏物語』の「夕顔」の章にも登場します。 それらは神事、茶道、舞踊で使用されるようになりました。 その後、現在の扇子に似た、竹の枠に片面を紙で覆った「川堀扇」と呼ばれる扇が誕生しました。 このタイプの扇風機は、折りたたむとバッグやポケットに収まり、持ち運びが容易になるため便利です。